【後編】アマゾン川で先住民に襲われてマジで死にかけた話

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前回までのあらすじ(リンクはこちら)

 

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アマゾン川の源流、ペルーはアタラヤ村から600キロ先の街プカルパをいかだで目指す旅は4日目に突入。私たちは中間地点になる第3の村"センパヤ村"を目指しますがこの日もいかだが進まず。岸に流され、困っていたところに猛スピードでぼくらに向かってくるボート。

なんと先頭には銃を構えた強盗らしき人が。。。気づいたときにはボートは数メートル先まで接近しており、私は銃撃を恐れて慌てて川に飛び込んだのでした。

 

 

銃を発砲した彼らはぼくらのいかだの周りを何周も旋回します。素晴らしいハンドルさばきでした。敵ながらあっぱれです。ぼくらの事を本気で殺そうとしていたかは未だにわかりません。

 


なんとか銃撃を免れようと、川に飛び込んだぼくは川の中からいかだの外側にしがみつき、Jくんはいかだの壁に隠れました。

 


(Jくん談ですが、強盗は川に向かって発砲していたようなので、川の中にいた私のが危なかったようです)

 

数秒後には銃持った方のおじさんが、いかだに乗り込んできました。完全にいかだがジャックされました

 


おじさんのほうは、いかにも猟師という感じの格好でした。黒のシャツ、黒のズボンに長靴、そして5センチ口径のどデカイ猟銃。銃は間違いなく動物用です。

 

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恐る恐る、両手をあげながらいかだの上にあがると、Jくんがまさにこの写真のような感じでおじさんに銃を向けられていました。

 

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ぼくもJくんの隣で、山賊が持っていそうな刀を首元に突きつけられて動いたら死ぬみたいな状況になってしまいました。(個人的にはナイフ少年のが目が血走っていて怖かったです)

 

 

"あーこんな感じで自分は死ぬのか"と思いつつ、少しだけスペイン語が話せるJくんと強盗の会話をとりあえず聞くことに。とりあえず死にたくな

 

 

当時、わたしはスペイン語ゼロだったのだほぼ何を話しているのかわかりませんでしたが、会話の感じや口調から汲み取ると

 


"おまえたちこんなとこで何やってんだ"

 


"危ないだろ"

 


みたいな内容で、どうもぼくらは強盗にいかだ下りは危ないことだと怒られているんだなというのはわかりました。 

 


そのあと、しばらく会話を続けようと試みましたが、少しでも逆らおうものなら撃つぞみたいな状況でした。

 

現に、2回ほど本気で撃たれそうになり、"ちょっと待って、ちょっと待って!"という展開になった記憶があります。


しばらくして、"まぁおれら強盗だし、とりあえず金出してもらおか"といった雰囲気になり、テントの中からお金を出すフリをする私。

 

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(この赤と青のテントの中に全ての貴重品が入ってました)

 

ところが、このときわたし一銭も現金を持っていませんでしたw 

 

用無しだと判定され、撃ち殺されるかな?などと考えながらも、とにかく無一文だということを証明するために、財布ごと強盗に渡しました。(人間は死を恐れると財布すらも渡します)

 

 

銃を持っていた方のおじさんがなぜか、ぼくのアメリカ時代の免許証を確認。"なるほどな"といった表情で、ぼくの財布は無事に返ってきました。

 

 

そして、その間にJくんが"こんなことも想定して"と用意していた100ソル札(30ドルです)を強盗に手渡しました。さすが兄貴。

 

 

ぼくらの予想ですが、おそらく彼らは前編の投稿で立ち寄った"怪しい村"の住人でしょう。きっと、携帯、パスポート、クレジットカードをぼくらから盗ったところで使い道がありません。

 

 

そして、盗られたのは結局100ソルですが、彼らにとっては大金です。現金で100ソル札を渡せば十分だったに違いありません。

 

それでひとまず命が救われたわけですから

 

 

彼らは満足気な様子で、ボートに乗り込みましたが、まだ安心はできません。

 

ぼくらは"最後に撃ってくるんじゃないか? いよいよ殺されるんじゃないか?"と警戒して、いつでも川に飛び込める準備をしていました。

 

 

船がエンジンをかけ、出発した瞬間。

 

 

威嚇するように再び強盗が銃をこちらに向けてきました。おじさんはまたこの構えです。

 

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ほら来た。

 

"やばい、撃たれる!"

 

そう思い、ぼくらは再び川に飛び込み

 

 

パンパン!と二発ほど空に向かって威嚇射撃をしながら強盗たちは去っていきました。

 


これで、完全に無一文になった私たち。

 


これで、完全にメンタルが崩壊した私たち。

 


怖すぎて半泣きのぼく。

 

 

アマゾン川いかだ下りをしていて、一番怖かった事件です。

 

 

まだ半分の地点にも達していませんでしたが、完全に心が折れたぼくらは"もういかだ下りやめましょう"と話し、一度いかだ下りを止めることを決意しました。

 


やめよっかと話したいたところにブーーーーン!とまた聞いたことのあるボートの音が。

 


"あれまた?"

 


なんと、強盗が再びこちらへ戻ってきました

 


"いやだ、死ぬ"

 


そう思ったときにはぼくらのいかだの壁にボートが衝突していました。

 


続く

 

次回、強盗とまさかの展開に!

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